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山形県・銀山温泉の夜景 ニッポン人には、日本が足りない。

山形県・銀山温泉の夜景

山形県の尾花沢市の山奥にある銀山温泉は、大正時代に建てられた木造3階建ての旅館が銀山川を隔てて並びます。




全国に木造3階建ての建物はいくつかありますが、これだけ数が並ぶのは全国でも銀山温泉だけで、日本で唯一無二の風景です。

かつて、「ニッポン人には、日本が足りない。」というコピーとともに碧い眼の女将が一躍有名になったところです。
ただ、ホスピタリティや対応の悪さは昔と変わらないようで、クチコミサイトでも散々な評価です。



もともと、山形県内でもこの地域は非常に保守的で、あまり笑顔を作っておもてなしをする習慣はなく、山形弁に見るように単語は短く、言葉少なです。
それが、他地域から来た観光客にとっては物足りないのでしょう。



もっとも、銀山温泉には安宿は一切なく、一部屋最低3万5千円ほどするのですから、おもてなしに期待するのはやむを得ません。

おもてなしが、日本の心であることは間違いないのですから、地域性を考慮しても、もっとニッポンらしいおもてなしを心がけてほしいものです。

来月には、数年ぶりに銀山温泉に投宿しますが、多少なりとも改善されていることを期待しています。
もっとも、電話受付が毎回外国人なので、あまり期待できませんが・・・。

銀山温泉よ、ニッポンを取り戻せ!

※山形県尾花沢市・銀山温泉

奈良井宿の夜景~夜明けの奈良井宿

奈良井宿の夜景・奈良井宿の夜明け

今月2回目の長野県・奈良井宿へ。
道路に少し雪が残っています。

もっとも、数十年前であれば豪雪地域の奈良井宿あたりは、冬の季節はすっぽりと雪で覆われていたはず。

北海道を除いては、全国的に年々小雪の傾向が強まり、かつての豪雪地域でも年に数回しか雪が積もらないという地域も少なくありません。

このペースで温暖化が進むと、2~30年後には本州では雪景色を見ることができなくなるかもしれません。

地域住民にとっては厄介な雪ですが、夜の宿場町に彩りを添えるのに大いに役立っていますので残念なところです。

奈良井宿の夜景・夜明けの奈良井宿


※長野県塩尻市・奈良井宿

世界遺産・紅葉シーズンの白川郷の合掌造り集落

世界遺産・紅葉シーズンの白川郷の合掌造り集落

世界遺産に指定されている白川郷の合掌造りの建物です。
掌(てのひら)と掌を合わせた形のような屋根をしているので、合掌造りと呼ばれています。

豪雪地帯なので、屋根の勾配を強くすることにより、雪が自然に落ちるよう設計されています。

周囲には鮮やかな紅葉をする樹木は少ないものの、秋の優しい太陽の光のもとで輝く茅葺の屋根は、また美しいものです。

※岐阜県・白川郷

世界遺産・五箇山 相倉集落の夜景

世界遺産・五箇山 相倉集落の夜景

世界遺産に指定されている富山県南砺市の五箇山地区には、相倉集落と菅沼集落の2か所に、合掌造りと呼ばれる茅葺屋根の建物群がある。

養蚕や和紙の製造が盛んにされてきたこの地において2階や3階も広く、豪雪地帯ゆえ屋根も急勾配で雪が落ちやすく作られている。

集落内では今も人々の生活が息づいており、建物内から、夕食の支度だろうか、ほのかな灯りがともる夕景もまた美しい。

※富山県南砺市相倉(あいのくら)集落

世界遺産・白川郷の合掌造り民家園の紅葉

白川郷・合掌造り民家園の紅葉

岐阜県北部にある世界遺産・白川郷の公共駐車場の隣に、野外博物館 合掌造り民家園がある。

入場料が大人600円かかるものの、25棟の合掌造りを見ることができ、家屋によっては2階や3階に上がることもできる。

昨年の紅葉は全国的にいまいちであったが、民家園内にある紅葉はひときわ美しく輝いていた。

※岐阜県白川町・合掌造り民家園

木曾平沢の夜景・木曽漆器のまち

木曽平沢の夜景

長野県塩尻市にある木曾平沢は木曽漆器の産地として有名な中山道の宿場町である。

隣りの奈良井宿と比較されることも多いが、圧倒的な知名度を誇る奈良井宿より静かな街歩きができる。
他の宿場町と異なり、町屋が道路に並行して建つのではなく、少しずつずれて並んでいるため、家屋の前には台形または三角形の空きスペースが残る。
ただ、このスペースに家人が自動車を停めてしまうため、せっかくの古い街並みも車によって雰囲気がなくなってしまう。
もっとも、このような密集地域に住んでいる人にとっては、車一台駐車するにも苦労するだろうから仕方のないことだろう。

木曽平沢・格子が美しい家屋

格子が美しい家屋を撮影していると、家人が顔を出し、わざわざ家の中の電気と街燈を点けてくれた。
家の中から漏れる光が路上に模様を描き、素晴らしい演出である。
有名観光地ではない温かさを感じた宿場町であった。

※長野県塩尻市・木曾平沢

知多半島・美浜町野間の黒一色の町並み

美浜町野間集落の夜明け

愛知県・知多半島の中央部にある野間集落は、中部国際空港セントレアの近くにありながら、伊勢と江戸を結ぶ航路の途中にある港として大きく栄えた往時をしのばせる街並みが残る町である。

集落内は板塀で覆われているが、潮風から家屋を守るため天井から足もとまで煤と油で黒一色に塗装されており、大変重厚感のある街並みである。

訪れた日は本降りの雨であったが、艶やかな路面もまた趣がある。

※愛知県美浜町・野間

増毛町の甘海老ラーメン、酒蔵ラーメン

増毛町・麺屋 田中商店 甘海老ラーメン2

北海道の日本海側に増毛町という町がある。
沿線の留萌線増毛駅は平成27年12月5日に廃止されたが、廃止直前の町内は、鉄道ファンのほか一般の旅行者や報道陣でにぎわった。

増毛駅から延びる国道沿いに、新たな商店街が形成されつつあり、その一角に麺屋田中商店がある。
増毛町を含むこの地域は甘海老の産地で、このラーメン店も甘海老ラーメンが看板メニューである。

増毛町を代表するもうひとつは、国稀酒造で、このラーメン店では国稀酒造の酒粕を入れた「酒蔵ラーメン」ももうひとつの看板メニューだ。
食べると、ほんのり酒粕の甘い香りがする。

店のご主人は無愛想だが、店員のお母さんたちは元気だ。
午後5時で閉店というお店だが、鉄路廃止後の街を応援するとともに、美味しい麺をすすりに行きたい。

増毛町・麺屋 田中商店 酒蔵ラーメン

増毛町・麺屋 田中商店 甘海老ラーメン1


※北海道増毛町 「麺屋 田中商店」 ★★★☆☆

五箇山の熊鍋、イノシシ鍋、キジ鍋・・・。

世界遺産・五箇山の熊鍋

富山県にある世界遺産・五箇山ですが、周囲は農村地帯のためレストランや食堂はほとんどありません。
ランチを提供しているお店はあっても、夕食の提供はしていないお店がほとんどです。

その五箇山の中で貴重な晩御飯スポットが、味処高千代です。
国道沿いの熊の看板を目印に店舗に入ると、食堂と居酒屋の中間のような店づくりで、地元の方々でにぎわっています。

メニューは、熊鍋やイノシシ鍋、キジ鍋など、郷土料理を楽しむことができます。
またぎの店主も熊のような容姿ではなく、気さくな男性です。

熊鍋は臭みも少なく、どなたでも食べていただけるかと思います。
最後はおじやにしていただくと、より一層熊鍋の旨味を味わえます。

※富山県南砺市 「味処 高千代」 ★★★☆☆

増毛町の歴史的建造物・国稀酒造

増毛町・国稀酒造

留萌線増毛駅が平成28年12月に廃止となって久しいが、町内には歴史的建造物が点在する。

国稀酒造の建物もそうで、1918年築だという。今年、実に99年である。
道外には数百年の歴史を持つ酒蔵が珍しくないが、創業134年の同社は北海道の中ではかなり古参のほうである。

増毛町内にはほかにも古い建物が点在しているので、廃止後の線路とともに、歴史香る町として今後の観光の発展に期待したい。

※北海道増毛町にて